付言事項
一郎と花子には均等に財産を残してやりたいと思っていたが、私の財産の状況を考えると難しく、二人の事情を考慮して悩んだ末にこの遺言を遺すことにした。不満に思うかもしれないが熟慮した結果なので理解してほしい。私亡き後、家族が私の財産で争うことなく仲良くやっていってくれることだけが私の最後の望みです。
付言事項とは法律に定められていないことを遺言書で付言する事項です。
法律で定められた内容以外を遺言の中に記載しても法的効力は生じません。
しかし、法的効力を生じなくても希望や遺言を遺した時の心情などを遺言の中に記載しておくこと
は非常に重要です。
遺言者の思いがより鮮明になり、遺されたご家族が相続でもめることも少なくなると思います。
